プードルの原産国はポルトガルである
現在ではフランスが原産地とされています。プードルの先祖は、ドイツから移入された水辺で働く猟犬といわれており、ドイツ語の“Pudel=水がはねる音”がプードルという名前の語源になっています。プードルは泳いで獲物を運ぶ能力に優れています。
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プードルの巻き毛のほとんどは上毛(オーバーコート)である
下毛(アンダーコート)で、成犬になっても、子犬のような細く柔らかい綿毛を保ち、被毛の太さは変わらずに密集度が増します。
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プードルは本来狩猟犬である
活発で運動量が多く、豊かな被毛の下にはひきしまった筋肉質な体が隠されています。筋肉質な体の健康を維持するために、タンパク質を十分に与えることが重要です。
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プードルの皮脂の分泌はラブラドールやハスキーに比べて多いため、水をよくはじく
プードルの皮脂の分泌はラブラドール等と比べて1/5程度と少ないです。その為、水辺で働く際に水にぬれて重くならないように、胴や関節以外の肢の被毛を短く刈り込んだ、伝統的な「コンチネンタルクリップ」とよばれるカットスタイルが生まれました。また、皮脂の分泌が少なく乾燥しやすいため、それを補うための栄養素も必要です。
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プードルの毛は換毛せず、季節に関係なく毎月50~60mmずつ伸び続けるので、定期的なトリミングが必要である
毎月約10~14mmずつ成長します。常に伸び続ける被毛の健康を維持するために、タンパク質を十分に与えることが重要です。
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ダックスフンドの原産国はオランダである
原産国はドイツで中世から狩猟犬として活躍していました。「ダックス(Dachs)」とはアナグマのことであり、穴に潜むアナグマを威嚇して外に追い出すのがダックスフンドの主な役割でした。細長い体と短くてがっしりとした前足で穴を掘り獲物を追い出します。
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ダックスフンドの中で、ミニチュア・ダックスフンドの方がカニーンヘン・ダックスフンドよりも小さい
カニーンヘン・ダックスフンドの方が小さく、カニーンヘン・ダックスフンドはウサギの狩猟用として誕生したことから「ラビット・ダックスフンド」とも呼ばれています。
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ダックスフンドは比較的太りやすい
本来狩猟犬であるため、運動量が多く筋肉質で、活発な犬種です。そのため食欲が旺盛で、十分な運動をさせないと太りやすい傾向にあります。十分な運動をさせることが難しい場合には、筋肉量を維持し、体重を管理できるような食事を与えることが重要です。また、その独特の体型からもともと肘の関節や脊椎に負担がかかりやすく、太らせるとさらに負担が大きくなるため注意が必要です。
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ダックスフンドは手足が短いので、関節や脊椎に負担がかかりやすい
さらに、四肢が短く跳躍したり高いところから飛び降りたりしたときの着地の際の衝撃が脊柱に伝わりやすいため、注意が必要ですので、関節の健康を維持に配慮した食事を選ぶのがおすすめです。
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ダックスフンドは、成長期である生後約8~10か月までの間に、出生時体重の約20倍に成長する
急激に大きくなる成長期に適した栄養バランスの食事を与えることが必要です。
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チワワはメキシコ原産の犬種で、メキシコ北部にある「チワワ州」が名前の由来である
14世紀ごろ、アステカ族に神聖な動物として崇拝され、飼育されていた「テチチ」という犬が、チワワの先祖といわれています。家に幸運をもたらすとされ、しばしば主人のそばに埋葬されていました。
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チワワの頭部は球に近い独特の形状で、「ピーチ・ヘッド」と呼ばれている
「アップル・ヘッド」。チワワのマズル(鼻口部)は短く、顎の力も強くないため、極端に大きい粒や固い粒のドッグフードを嫌がる傾向があります。
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チワワは他の犬種に比べて嗅覚が鋭い
チワワはマズルが小さくて短いため、においを感じる細胞の数が少なく、他の犬種に比べると嗅覚が鋭くない傾向にあります。オーナーの食事に興味を示し、自分のフードに関心を持たなくなることがあり、食欲にムラがでることもあります。
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チワワは腸内環境をケアしてあげる必要がある
主に家の中で暮らしているチワワは、運動不足によって腸の運動があまり活発でなくなることがあります。その結果、腸内環境が悪化し便の状態が不安定になりがちです。ですので、消化性が高く、バランスの良い食事で健康的な腸内環境を維持することが大切です。
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体重1kgあたりに必要な代謝エネルギー量は小型犬よりも大型犬の方が高い
小型犬の方が1kgあたりの必要カロリーが高いです。小型犬が体重約1kgあたり約100kcalですが、大型犬は約55kcalです。それぞれのサイズに適した栄養バランス、カロリー密度の食事を与えましょう。
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柴犬は、1934年に制定された「日本犬標準」で日本犬として定められ、1936年には国の天然記念物に指定された
柴犬は日本原産の日本犬で、その起源は縄文時代にまでさかのぼることができると言われています。もともとは、鳥やウサギなどの小動物を捕えるための猟犬でした。
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柴犬は日本犬のなかでもっとも小さく、小型犬に分類される唯一の犬種である
日本犬保存会が定めている標準では、オスは体高38~41cm、体重9~11kg、メスは体高35~38cm、体重7~9kgとされています。もともと猟犬である柴犬は食欲が旺盛で、運動量が多く、筋肉質でがっしりとした体型をしています。
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日本の冬の寒冷で乾燥した気候と、夏の高温多湿の気候の両方に適応することができている
上毛(オーバーコート)は直毛で撥水性が高く、柔らかい下毛(アンダーコート)は厚く密集して生えています。下毛は初夏の換毛期にごっそりと抜け落ちることで高温多湿にも耐性があります。被毛のハリやコシ、ツヤなどの状態や密度を総称して「毛吹き(けぶき)」といいます。柴犬は美しい毛吹きが特徴的な犬種です。
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柴犬は皮膚が強いため、犬アトピー性皮膚炎が起こりにくい犬種である
実は犬アトピー性皮膚炎が起きやすい犬種として知られており、原因のひとつと考えられているのが、皮膚のバリア機能の低下です。柴犬に適した栄養バランスで健康を維持し、皮膚のバリア機能を保つ食事が推奨されます。また美しい毛吹きや、赤毛・黒毛などと裏白のコントラストを保つために必要な、アミノ酸を十分に含むタンパク質を与えることが大切です。また、上毛の撥水性や毛ヅヤの維持には、適切な量の脂肪酸が必要です。これが不足すると、毛がパサパサしたり、反対にべたついたりすることもあります。
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柴犬は太りにくい体質を持つ
本来は運動量が多く筋肉質で活発な犬種のため、十分な運動をさせないと太りやすい傾向にあります。十分な運動をさせることが難しい場合には、筋肉量を維持し、体重を管理できるような食事を与えることが重要です。
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「ポメラニアン」という名称は、ポメラニア地方に由来する
ポメラニア地方は中欧のドイツとポーランドにまたがるバルト海南岸の歴史的な地域で、「ポメラニアン」という名称はポメラニア地方に由来します。
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ショパンの名曲『子犬のワルツ』の子犬とはポメラニアンと言われている
ショパンのミューズ(詩神)であったデルフィナ・ポトツカ伯爵夫人の小さな飼い犬であるポメラニアンが自分の尻尾を追いかけるのを見て、彼女のために「子犬のワルツ」を作曲したと言われています。
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ポメラニアンはダブルコート(オーバーコートとアンダーコート)である
ポメラニアンは、保温性の高いアンダーコートと身体を熱から遮断するオーバーコート2層の被毛を持っています。
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ポメラニアンのような小型犬は大型犬に比べて下痢になりやすい
小型犬は便秘になりやすいです。大型犬に比べて小型犬は腸が短いので、善玉菌による発酵時間も短くなり便秘になりやすくなります。消化性の高い原材料を使用するなど消化器の健康維持に配慮した食事が推奨されます。
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ポメラニアンのような小型犬は大型犬に比べて歯のトラブルが多いか
小型犬は、乳歯の残存が多く見られ、乳歯が残ると、乳歯と永久歯が並んで生えるなど歯並びが複雑になり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。噛むことによって歯垢の沈着を抑えるなど歯の健康維持に配慮した食事が推奨されます。
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ヨークシャーテリアは19世紀のはじめ、人間と共に、スコットランドのグラスゴーからイギリスのヨークシャー郡へ移住した犬が祖先と言われている
ヨークシャーテリアはイギリス原産の犬種です。19世紀の初めは身体のサイズがもっと大きく、ネズミの駆除に利用されていました。その後改良され、フェレットやウサギの猟に使用されるようになりました。
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ヨークシャーテリアの最大の特徴である直毛で光沢のある「シルキーヘア」の被毛のほとんどは、プードル同様に下毛(アンダーコート)である
上毛(オーバーコート)で、換毛はありません。生まれてからしばらくの間、被毛は黒色で、3ヵ月を過ぎたころから褐色になりはじめ、1年くらいかけて美しいスチールブルーとブロンズが現れます。
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ヨークシャーテリアは食欲にムラが出にくい
比較的食欲にムラが出やすいです。ヨークシャーテリアはほかの犬種と比べて嗅覚がするどい犬種ではありません。そのため食事にあまり興味を示さず、食欲が低下することがあります。ヨークシャーテリアに必要な栄養バランスを満たすだけではなく、匂いを強めるなど食欲を促すための配慮が重要です。
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ヨークシャーテリアは皮脂の分泌が多い
ヨークシャーテリアの被毛の光沢は、皮膚から分泌される皮脂によって作られます。皮脂の分泌が多いのはヨークシャーテリアの特徴のひとつであり、適切な皮脂の分泌には関連する脂肪酸の供給が必要です。また、健康を保ち、皮膚の育成や皮膚が持つバリア機能の維持に必要なタンパク質、脂肪酸、ビタミン、ミネラルの供給も必要です。
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体重1kgあたりに必要な代謝エネルギー量は小型犬よりも大型犬の方が高い
小型犬の方が1kgあたりのカロリー要求量が高いです。小型犬が体重約1kgあたり約100kcalであるが、大型犬は約55kcalです。それぞれのサイズに適した栄養バランス、カロリー密度の食事を与えましょう。
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マルチーズは王室や貴族に愛され、イギリスが原産国の犬種である
イギリスではなく地中海沿岸のイタリアが原産国です。
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マルチーズは紀元前1世紀頃から愛玩犬として扱われており、外交などにおける贈り物としてヨーロッパに広まりましたが、その前は係留中の船などに増殖するネズミを捕らえていた
もっとも古い犬種のひとつで、係留中の船などに増殖するネズミを捕らえていました。性格は陽気でよく遊び、愛情豊かで非常に落ち着きがありますが、活発な一面もあります。
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マルチーズはプードルと同様に下毛(アンダーコート)が全身を覆っている
マルチーズはアンダーコートはなく、最大の特徴である白く美しい絹糸状の上毛(オーバーコート)で全身が覆われています。
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マルチーズのような小型犬は大型犬に比べて食欲にムラが出にくい
食欲にムラが出やすい。マルチーズはほかの犬種と比べて嗅覚がするどい犬種ではありません。そのため食事にあまり興味を示さず、食欲が低下することがあります。必要な栄養バランスを満たすだけではなく、匂いを強めるなど食欲を促すための配慮が重要です。
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マルチーズの飼育で気を付けたいポイントとして、美しい被毛の維持に加え、消化器への配慮があげられる
マルチーズの白く美しい被毛は、食事でとり込むアミノ酸のバランスによっては黄色くなったり、白色がくすんだりすることがあります。白い被毛はマルチーズのスタンダードであり、美しい状態の維持には、適切な量のタンパク質を含み、必要とするアミノ酸バランスを満たした食事が必要です。また、消化器関連のトラブルが多く見られるという報告があります。そのため、消化器の健康維持に配慮した、消化の良いフードを与えましょう。
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シーズーは中国原産の愛玩犬である
1643年、ダライ・ラマが中国皇帝に3頭のラサ・アプソを献上し、その後、中国の王宮でペキニーズとの交雑を行ったのがシーズーのはじまりと言われています。
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シーズーの名前の由来は「虎のような顔を持つ犬」である
中国語の「獅子狗(シーズー・コゥ)=獅子のような顔を持つ犬」が名前の由来です。シーズーが独立した犬種としてケネルクラブに登録されたのは1934年で、それまではラサ・アプソの一種とされてきました。
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シーズーはマルチーズと同様に上毛(オーバーコート)のみで全身を覆っている
上毛(オーバーコート)は絹のように柔らかくて長く、密生した厚い下毛(アンダーコート)を伴っているのが特徴です。被毛の美しさを保つためには毎日のブラッシングが欠かせません。
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シーズーは他の犬種に比べて食べるスピードが速い
シーズーはマズル(鼻口部)が短いため、食事を口で捉えるのが苦手です。そのためほかの犬種に比べて、食事に時間がかかってしまいます。マズル(鼻口部)の形を考え、食事の食べ方をよく観察したうえで、もっとも食べやすいように工夫をすることが必要です。
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シーズーは、皮膚のトラブルが比較的多い犬種と言われている
皮膚を健康な状態に維持するには、皮膚に必要な栄養素を食事によって与えることが重要です。皮膚の構成成分となるタンパク質や脂肪、皮膚の代謝に欠かせないビタミンやミネラルなどを最適に含んだ食事を与えるようにしましょう。
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シュナウザーはスイス原産の犬種である
シュナウザーはドイツ原産の犬種で、ミニチュアシュナウザーは、1880年ごろ、フランクフルト地方での選択交配による小型のシュナウザーの繁殖によって生まれました。
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シュナウザーはドイツ語の「Schnauze=顎鬚」が名前の由来である
ドイツ語の「Schnauze=口髭」が名前の由来です。ミニチュアシュナウザーはマズル(鼻口部)に生えている口髭が特徴です。
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ミニチュアシュナウザーは、統計上ほかの犬種に比べて尿路結石が発生しやすいため、普段の生活では、尿が濃くなりすぎないよう飲水量を増やすケアが大切である
普段の生活では、尿が濃くなりすぎないよう飲水量を増やすために新鮮な水を与えましょう。さらに工夫を行い、消化の良い食事を与えて、尿量の低下や結石の原因となるミネラルのとりすぎを避けるようにしましょう。もしも尿路結石ができてしまった場合は動物病院に連れていき、獣医師の指導のもと治療を行います。
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ミニチュアシュナウザーの身体を横から見ると長方形に見え、そのような体型を「スクエア・ボディ」と言う
スクエア・ボディの犬種は肥満になりやすいという特徴があります。さらにミニチュアシュナウザーは、血液中のコレステロール値や中性脂肪の上昇がみられることが多いという報告があります。ミニチュアシュナウザーの食事は、脂肪の含有率をおさえ、理想体型の維持や健康的な脂肪代謝に配慮しましょう。
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成犬時体重が10kg以下の小型犬であるミニチュアシュナウザーは、成長期である生後約8~10か月までの間に、出生時体重の約20倍に成長する
ちなみに中型犬の成長期は約10~12か月で、出生時体重の約50倍になります。サイズごとに体重増加率や成長期間が違うため、同じ月齢の子犬でも、サイズが違うと必要な栄養バランスは異なります。それぞれの子犬に適した栄養バランスの食事を与えることが必要です。
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パグという名前は、中国語でいびきをかいて寝る王様のような犬を意味する「覇向(パークゥ)」に由来している
パグは中国原産の犬種です。2000年以上も前から犬種として存在しています。
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パグはマリーアントワネットにも愛されていたといわれている
1600年の末ごろに宣教師によって中国からオランダに運ばれ、ポンパドール婦人、ナポレオン1世の妻ジョセフィーヌ・ド・ボアルネなど、ヨーロッパの貴族たちに愛されたと言われています。
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パグの体型はスクエアボディで、短めの胴に筋肉の詰まった「コビー」と言われる独特のスタイルである
一見太っているようにも見えますが、この筋肉質な身体つきがパグの理想的な体型です。筋肉質な身体を維持するための十分なタンパク質と、太らせないための適切な代謝エネルギーの摂取が必要です。
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短頭種のパグは気道がやや狭くなっています。そのうえ食べ物を勢いよく短時間で食べる傾向があり、食事をのどに詰まらせることがある
そのためパグの食事はパグ独特のマズル(鼻口部)の形や食べ方に配慮し、のどに詰まらせないように噛むことを促すための工夫が大切です。
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パグは頭部の皺が多い犬種で、皺の部分はムレやすいので、皮膚のトラブルには注意が必要である
皮膚を常に健康な状態に維持するように配慮しましょう。皺の部分を清潔に保つことと、皮膚の代謝・バリア機能維持に必要なビタミンやアミノ酸など皮膚に必要な栄養素を食事によって供給しましょう
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キャバリアキングチャールズの原産国はイギリスである
英国王チャールズ2世の宮廷で飼われていました。「Cavalier=中世の騎士」が名前に使われたことからも、この犬種がいかに貴族に愛されていたかがうかがえます。
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キャバリアキングチャールズの被毛の色には、「ブラック&タン」「ルビー」「ブレンハイム」「トライカラー」の4色があり、代表的な「ブレインハイム」は全体が赤褐色という特徴がある
全体が赤褐色なのは「ルビー」で、「ブレインハイム」は白地に茶の模様の入ったこの犬種独自の毛色で特徴的なものです。
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キャバリア キング チャールズは、基本的には丈夫な犬種であると言われていますが、各国のケネルクラブなどの調査によって、心臓病の発生率が高いことが報告されている
そのため、この犬種は心臓の健康維持に対する配慮が必要で、定期的な健康診断が欠かせません。また食事については、健康的な心臓の働きに必要なアミノ酸などの栄養素を摂ることが大切です。
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キャバリアキングチャールズは太りやすいという傾向がある
この犬種は太りやすい犬種です。太らせないためには食事に含まれる代謝エネルギーをおさえて、タンパク質の含有量を調整するなど、理想体型の維持を考えた内容に調整された食事を与えると良いでしょう。
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中高齢期が始まる年齢は、身体のサイズが大きいほど遅くなる
※平均寿命の2分の1を過ぎると中高齢期、3分の2を過ぎると高齢期とみなしています
小型犬は8歳ごろから、大型犬は5歳ごろから中高齢期にはいります。そのため、大型犬では、より早い時期からの高齢期対策が必要です。定期的に健康診断を受けさせて、老化の兆候をなるべく早く見つけるようにしましょう。
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フレンチブルドッグの原産国は中国である
19世紀の中ごろに、イギリス人労働者がフランスに持ち込んだ小型のイングリッシュ・ブルドッグが源流と言われています。その後、ネズミの駆除を目的に小型のテリア種やパグとの選択交配が進み、現在のフレンチブルドッグが生まれました。
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フレンチブルドッグはヨーロッパで大流行し、アメリカに伝わった後1913年にアメリカのドッグショーでナンバーワンに輝いた
愛らしい姿は上流階級の女性たちを魅了し、現在も多くの人たちから愛されています。
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フレンチブルドッグは短頭種で、下顎が前方に出ており(アンダーバイト)、フードを上手に食べられないことがある
アンダーバイトであるフレンチブルドッグは、フードをとらえるのが上手ではありません。そのため、フレンチブルドッグが食べやすいようにするための工夫が必要です。
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フレンチブルドッグは腸の内容物が発酵しやすく、その結果、腸内ガスが作られるので、おならの回数が多い犬種と言われている
腸内ガスの発生をおさえるには、発酵される腸の内容物を減らす必要があります。そのため消化性の高い食事を与え、腸内に残る未消化物の量をおさえることが重要です。
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フレンチブルドッグは、外耳などに皮膚のトラブルが発生しやすい犬種と言われている
皮膚の状態を健康に保つためには、日々清潔な環境を整えるケアに加えて、皮膚の代謝・バリア機能維持に必要なビタミンやアミノ酸など、皮膚の育成に必要な栄養を食事で与えることが大切です。
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ラブラドールレトリバーの「レトリバー」は水鳥猟でハンターが撃ち落とした獲物を冷たい水に入って回収(retrieve)する狩猟犬から由来している
ラブラドールレトリバーは皮脂の分泌が多く、被毛は水をよくはじき、保温のために体脂肪量が多くなっています。それに対して、ゴールデンレトリバーの被毛は水をあまりはじかず、水に入った時の保温のために長い毛を持っています。
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ラブラドールレトリバーの原産国はイギリスである
ラブラドールレトリバーは、カナダのニューファンドランド、ラブラドール地方の猟師に飼われていたことから由来しています。
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ラブラドールレトリバーの尾は付け根がとても太く、先端に行くに従って徐々に細くなる特殊な形状で、「オッター・テイル(カワウソの尾)」と呼ばれている
ラブラドールレトリバーの被毛は、ほかの犬種に比べて皮脂のコーティングが強く、水を弾く性質があります。毛色は「ブラック」「イエロー」「チョコレート」の3色です。
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ラブラドールレトリバーほかの犬種に比べて高く太りやすい
そのためラブラドールレトリバーの健康管理には、理想体型を維持して太らせないことが重要です。単純に食事の脂肪含有量をおさえるだけではなく、ラブラドールレトリバーが食事を食べすぎないようにするための工夫が必要です。また、食事の満足感を維持させるために、消化にかかる時間の異なる数種類の穀物を組み合わせて使用するなど、さまざまな角度からラブラドールレトリバーにとって最適な体重管理を行う必要があります。
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体重1kgあたりに必要な代謝エネルギー量は小型犬よりもラブラドールレトリバーのような大型犬の方が高い
小型犬の方が1kgあたりのカロリー要求量が高いです。小型犬が体重約1kgあたり約100kcalですが、大型犬は約55kcalです。それぞれのサイズに適した栄養バランス、カロリー密度の食事を与えましょう。
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ゴールデンレトリバーの「レトリバー」は水鳥猟でハンターが撃ち落とした獲物を冷たい水に入って回収(retrieve)する狩猟犬から由来している
ゴールデンレトリバーの被毛は水をあまりはじかず、水に入った時の保温のために長い毛を持っています。それに対して、ラブラドールレトリバーは皮脂の分泌が多く、被毛は水をよくはじき、保温のために体脂肪量が多くなっています。
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ゴールデンレトリバーはカナダが原産国といわれている
ゴールデンレトリバーの原産国はイギリスで、19世紀後半にスコットランドで生まれた鳥猟犬とされていますが、詳細については不明な点が多い犬種です。スコットランドの領主であるツィードマウスが1865年に購入したウェービーコーテッド・レトリバーから生まれた黄色の子犬が祖先であると言われています。
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厳しい環境での作業にも耐えられるよう、密で長く、熱や温度を逃さない構造になっていて、下毛(アンダーコート)も密で耐水性がある
豊かな長い被毛は、ゴールデンレトリバーの大きな魅力です。毛色は「ゴールド」または「クリーム」です。
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ゴールデンレトリバーは皮膚のトラブルが多い犬種のひとつだと言われている
被毛が密で皮膚がムレやすい犬種であり、皮膚のトラブルが多い犬種のひとつだと言われています。ゴールデンレトリバーの健康を維持し、皮膚の代謝やバリア機能を保つために必要なビタミンやアミノ酸など、皮膚に必要な栄養を食事によって十分に与えることが必要です。
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成犬時体重が26~44kgの大型犬であるゴールデンレトリバーは、成長期である生後約15~18か月までの間に、出生時体重の約70倍に成長する
ちなみに小型犬の成長期は約8~10か月で、出生時体重の約20倍になります。サイズごとに体重増加率や成長期間が違うため、同じ月齢の子犬でも、サイズが違うと必要な栄養バランスは異なります。それぞれの子犬に適した栄養バランスの食事を与えることが必要です。
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人が嗅ぎ分けられる匂いは約4000種類なのに対し、ジャーマンシェパードは約8000種類もの匂いを判別することができる
ジャーマンシェパードはなんと約50万種類もの匂いを判別することができます。ジャーマンシェパードの嗅覚細胞数は200㎠あたり約2億個であり、ほかの犬種と比べても非常に多い数です。
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ジャーマンシェパードはほかの犬種と比較して、免疫グロブリンのうち、消化管の中で活躍する免疫グロブリンであるIgAの血中濃度が低いという報告がある
そのため、腸内善玉菌の栄養となり、腸内細菌バランスを整える機能が期待できるオリゴ糖を与えるなどの配慮が必要です。
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ジャーマンシェパードの糞便中の水分含有率はほかの犬種の糞便よりも水分が多く軟らかい便である
ジャーマンシェパードの専門家からは、ほかの犬種と比べて消化器のトラブルが多い犬種であるという報告があります。そのため、ジャーマンシェパードには高消化性で消化器に負担をかけない、消化器の健康維持に配慮した食事を与えることが重要です。
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高い身体能力を持つため、現在では牧羊犬だけでなく警察犬や警護犬など、さまざまな用途で人間の生に貢献しているジャーマンシェパードのケアポイントとして、関節のケアがあげられる
現在、多くのジャーマンシェパードが使役犬として活躍しています。そうした犬たちは毎日活発に動き回り、愛玩目的で飼育されている犬と比べて関節に負荷がかかりやすくなります。ジャーマンシェパード本来のエネルギッシュな動きをサポートするには、関節の健康維持に役立つ栄養素を与えることが大切です。
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中高齢期が始まる年齢は、ジャーマンシェパードのような身体が大きい犬種ほど遅くなる。※平均寿命の2分の1を過ぎると中高齢期、3分の2を過ぎると高齢期とみなしています
小型犬は8歳ごろから、大型犬は5歳ごろから中高齢期にはいります。そのため、大型犬では、より早い時期からの高齢期対策が必要です。定期的に健康診断を受けさせて、老化の兆候をなるべく早く見つけるようにしましょう。
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